【豊臣兄弟!】さよなら直。小一郎が“帰る場所”を失った夜…情緒が揺さぶられた衝撃展開を考察 (7/9ページ)
いつのまにか、信長や兄者に付いて働いていくうちに、出世することが優先し、水のある無しで争う百姓生活への関心が薄れ、「戦いの現場で命張る侍が偉い」(たしかに命懸けでしたが)という意識に自然になっていくのは致し方ない変化なのかもしれません。
以前の小一郎なら、百姓同士の血で血を洗う争いを知ったら、その戦いを止め解決をしただろうに。出世して、衣食住に不自由しなくなり、いつしか「百姓の生活の過酷さ」を忘れていたことが、結果的には直の死を招いてしまったという気もします。
まるで眠り姫のように美しい直の亡骸。掛けられているのは白い花嫁衣装です。あの混乱の中、助けることができなかった自責の念で、弥助は「せめてこれだけでも」と、婚礼衣装と直の亡骸を必死で連れて帰ってきたのでしょうか。
「わしは生きとるぞ。わしは約束を守ったぞ。起きてくれ、直」と慟哭する小一郎。
辛い場面でした。
もの言わなくなった直の亡骸に話かける小一郎。NHK大河「豊臣兄弟!」公式サイトより
大切なのは「戦いの手柄」ではなく生きている“命”幼い頃、父が自分の上に身を投げ出して守ってくれた“命”。
その守られた“命”を、倒れた子供を守ったことで失った直。
そのとき、藤吉郎は小一郎に「ようやった。よう生きて戻った。