朝ドラ『風、薫る』遊郭通いしながら廃娼運動の矛盾…シマケン(佐野晶哉)のモデルとされる木下尚江の生涯 (8/10ページ)
ドラマの直美と同様、冷静に人間観察力に優れた鈴木雅。wiki
「Good job!」な相馬愛蔵尚江と和の結婚に、尚江の後輩・相馬愛蔵は大反対します。年齢差、社会的な地位差なども理由でしたが、決定的なのは木下尚江の「女性遍歴」。
尚江は「廃娼運動」をしながら熱心に遊郭通いをしていたことが発覚、愛蔵は事実を確認し、以来尚江を信用できなくなったそうです。
原案の伝記小説に登場する尚江の知人によると、深い仲にあった遊郭の遊女に「遊女の借金は法律で無効になる?」と質問されてブチギレ。
「1日法律の仕事で疲れて癒されたくて遊郭に来ているんだ。ここで法律の話などされたらどこに逃げればいいんだ!」と怒鳴ったとか。
尚江に同情的だった知人でさえ「あまりにも女性の心情を無視している」と批判するほどでした。
その後、尚江は別の遊女と懇意になり身請けしますが、恋愛ではなく癒しを求めてのことだったとか。さらに母親に「泥水の染み込んだ遊女など嫁に迎えられるか」と猛反対され遊女のほうが身を引いたそうです。
廃娼運動をしていたならなぜ差別的なもの言いをする母親に言い返さないのか……。
廃娼演説をしながら遊女と女性遍歴を重ねた尚江を許せない愛蔵は、尚江に和を引き合わせたことを激しく後悔し、和に真実を手紙で書き綴り「自分は結婚に大反対している」と心情を伝えました。
和のもとには、愛蔵の手紙と同時に尚江からも手紙が届きます。