【IS事件】『メディア比較』アメリカではどう報道されている? (9/10ページ)
以上、ISによる日本人人質殺害事件についてアメリカの新聞記事を中心にいくつか紹介しました。皆さんはどう感じられましたか。それから、事件後の安倍政権の支持率が60%に上がったというのはこちらのメディアでも驚きのようです。
ここで日本とアメリカの考え方の違いについて触れておきましょう。最近の日本の風潮では、ジャーナリストや支援者が紛争地域に入る、そして、万が一人質として囚われたり、更に犠牲になるのは『自己責任』だとする傾向があるようです。日本の報道機関で働く人は企業の社員なので、危険な現地に赴くことはほとんどなく発表報道を頼っており、現場での取材については、フリーランスのジャーナリストに委ねているのが現状だと思います。一方、アメリカでは契約社会ですから、報道機関はフリーランス・ジャーナリストとあらかじめ契約を交わし、特派員として現地に派遣するそうです。そもそも英語では『自己責任』という考え方はないように思います。ぞれぞれの行動には必ず責任が伴うからです。それゆえに契約で事細かく決めているのでしょう。
もう一つ、日本と大きく違う点は、アメリカ(ヨーロッパ諸国もそうかもしれません。)には『ヒーロー』という考え方があります。勇敢な行動にはまず賞賛があり、敬意が払われます。そして、不幸にも犠牲になった人々は讃えられるのです。
これから日本で今回の事件がどのように検証され、対応していくのか、また、残されたご家族のケアがどのようにされていくのか、気になるところです。
最後に、雑誌ニューヨーカー最新号の記事から結びの一部を紹介しておきます
”Why ISIS Muederd Kenji Goto”
(2/3 New Yorker: Geoge Packer)
出典: THE NEW YORKER
ISISは費用対効果で行動するような組織ではない。