【海外メディアによる日本の問題】施設で暮らす日本の子どもたちの現状について考える (7/8ページ)

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上記は児童福祉学を専攻し和泉短期大学教授の平田美智子先生による『香港(中国)の里親制度』という論文の引用です。

この論文を見ると、香港で里親制度が浸透しているのは、子どもと実親(生みの親)、里親(育ての親)が対等な立場で相互にコミュニケーションを取れる仕組みづくりができており、それを支援する民間団体と政府機関の連携、フォロー体制もしっかりしていることが子どもと実親、里親の安心につながり、里親制度が普及していることが分かります。

そもそも養子縁組と里親制度の違いは「戸籍上の扱い」

出典: 厚生労働省 里親制度等について

養子縁組は、実親(生みの親)の戸籍から子どもの籍を抜き、新しい養親(養父母)の「戸籍上も自分の子ども」として迎えます。実親は財産分与ができなくなり、子どもは養親の財産を相続する権利が発生します。

里親制度はそうではなく、戸籍上の親はあくまでも実親。実親が経済的理由や虐待、育児放棄などという理由で子どもが育てられなくなった場合に、子どもを里親に一時的に預けて育ててもらうシステムのことです。そのため、里親は子どもが育てられても実親が育てられる環境(もしくは18歳を迎えた子どもが実親と暮らすか、自立するかを選択できる年齢)になったら、育てている子どもと別れなければなりません。里親の場合は一定の額の養育費(生活費、学費、医療費など)を各都道府県市から支給されますが、養子縁組の子どもの場合、それはありません。養親が子どもの養育をすべて自費で賄います。

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