「鎌倉殿の13人」心を開きかけた頼家だが…第29回放送「ままならぬ玉」振り返り (9/11ページ)

Japaaan

これは『吾妻鏡』に元ネタがあります。

陸奥國葛岡郡新熊野社僧論坊領境。兩方帶文書。望惣地頭畠山次郎重忠成敗。重忠辞云。當社雖在領内。秀衡管領之時。令致公家御祈祷。今又奉祈武門繁榮之上。重忠難自專者。則付大夫属入道善信擧申之。仍今日羽林召覽彼所進境繪圖。染御自筆。令曳墨於其繪圖中央給訖。所之廣狹。可任其身運否。費使節之暇。不能令實檢地下。向後於境相論事者。如此可有御成敗。若於存未盡由之族者。不可致其相論之旨。被仰下云々。

※『吾妻鏡』正治2年(1200年)5月28日条

内容はだいたい大河ドラマと同じ。絵図の真ん中にビシャッと筆で線を引き「所領争いなんてこれでいいんだよ。どっちが広くても運次第、いちいち実地検分だのしゃらくせぇ。文句あるか!(意訳)」と言い放ちました。

「坊主のくせに、所領争いなんて欲深な奴らめ……」頼家にかかれば一筆で両断(イメージ)

前に愚痴っていた「くだらぬもめごとが多くて、うんざりします」の答えがこれ。苦労知らずな頼家にとって、土地の広い狭いで争ったり、煩雑な事務手続きが心底鬱陶しかったのでしょう。

「好きにさせてもらったぞ」

そう比企能員に言い放つ頼家。さすがに乱暴すぎるきらいはあるものの、業務の効率化を図りたい意欲と即断力は、一定の評価があってもいいかも知れませんね。

また、念仏僧を捕らえた場面についても『吾妻鏡』に言及があります。

「その忌まわしい衣をむしり取り、鎌倉から放り出せ!」

羽林令禁断念佛名僧等給。是令惡黒衣給之故云々。仍今日召聚件僧等十四人。應恩喚云々。然間。

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