捜査の仕方をも変えた歴史的殺人事件10+1選 (3/14ページ)
掘り起こされた遺体はヒ素反応が陽性だったので、オルフィーラの説に基づいた弁護士は毒殺ではないと主張。しかしオルフィーラは、自らが唱えた説と戦わないといけないハメになってしまいます。
彼は、土中に埋められた遺体がどれくらいヒ素を吸収するのか計測し、その埋められた周囲の地面のヒ素も計測しました。遺体がヒ素を吸収することは実証されたものの、この事件に関してはそれ以上のヒ素が検出されたのでしょうか...父親は有罪判決と相成りました。
この事件以降、遺体を土の中に埋める者はその付近の土をサンプルとして残しておくよう定められたのでした。
8:現場の様子は記録すべし

美大生にはお馴染みの木炭
1800年代中期。まだまだ写真機が便利ではなく、殺人現場の状況が重要視されていなかった時代です。ある日、オーストリアで予審判事を務めていたハンス・グロスは自殺の現場に呼ばれます。
そこでは重病人の老人男性が、彼の家の天井に掛かる梁からロープを垂らし、首を吊って自らの命を絶っていました。そこでグロスは、遺体を下ろす前に現場の業況を素早くスケッチします。
その後スケッチを観てみると、首吊りは部屋の真ん中だったのに椅子も机もないことに気が付いたグロス。重い病気を抱えた老人が何の踏み台も無しに首がくくれる訳がないと思ったグロスは、これが自殺ではないと考えるようになります。
しかしこの死因は他殺ではない。