【小説】誰かと誰かと私のあなた/恋愛部長 (13/13ページ)
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恋愛部長の「ダメな恋ほど愛おしい」
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不満
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失恋
「信じられねえ、誰のことも」「信じなくてもいいよ、そばにいる」
その時は、感極まって涙ぐんでしまったけれど、今思えば、あれはサナエについて言っていたのだ。相変わらず、望海の恋は、どこか喜劇だ。
それでも、自分はやっぱり、最後の最後まで佑のそばにいるんだろう、と望海は思う。たとえ、下の下でも。どんなにいい加減な扱いをされても。自分の幸せは、佑のそばにいることだから。
今日もまた、佑を待っている間に、カレーがたっぷり煮込めてしまった。スマートフォンにメッセージが来る。
今日は、佑の誕生日だ。期待しない、と自分に言い聞かせながらメッセージを見る。期待なんかしなければいいのだ。期待するから恋は苦しくなるのだから。
ただそこに、愛しい人がいるだけで、その瞬間だけの幸せを見て生きていこう、と望海は思いながら、手を拭いてスマホの画面をタップした。(恋愛部長/ライター)
(ハウコレ編集部)