「鎌倉殿の13人」ついに比企一族の滅亡。頼家が目を覚ますと…第31回放送「諦めの悪い男」振り返り (6/12ページ)
分割統治と臨終出家
「鎌倉殿は、一幡様ただお一人」
そう言い放って義時の提案を拒絶した能員。もちろん義時としては受け入れられるとは端から思っておらず、「粘り強く交渉を重ねたが、比企はそれを受け入れず謀叛に至った」とする大義名分を得るためのパフォーマンスに過ぎません。
……爰家督御外祖比企判官能員潜憤怨讓補于舎弟事。募外戚之權威。挿獨歩志之間。企叛逆。擬奉謀千幡君并彼外家已下云々。
※『吾妻鏡』建仁3年(1203年)8月27日条
『吾妻鏡』では能員が「あくまで一幡のみに鎌倉殿を継がせようと叛逆を企て、千幡と北条一族を滅ぼそうと狙った」旨を記しています。
比企と北条がそんなやりとりをしている中、劇中では8月末に頼家が意識不明のまま臨終出家。頼朝の時と同じく「死ぬ直前であっても、まだ生きている内に仏道に帰依しておけば極楽往生」という駆け込み制度を利用したのでした。
……が、『吾妻鏡』にそうした記述はなく、大河ドラマの創作設定のようです。目が覚めたら、いきなり丸坊主にされていた……なかなか強烈なインパクトでしたね。
9月5日に目を覚ました頼家は、一幡たちや比企一族の滅亡を聞かされて激怒。北条を討つよう和田義盛(演:横田栄司)と仁田忠常(演:高岸宏行)に命じます。